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ことばの話>日本語/文化/自然>語源・由来/自然誌 月日星と鳴く鳥 (一) 岡安裕司 その鳥は少し鳥に詳しい人なら知っている、見たことがなければ必ず憧がれとなる、 ツキ・ヒ・ホシ・ホイホイホイという美くしい鳴き声から三光鳥(サンコウチョウ) と名付けられた、姿もそれは美くしい鳥である。 大きさはすずめ位、色は全体的に紫紺と赤紫が勝って宝石のような光沢があり、 頭には小さな冠羽を付け、目の周りがコバルト色に縁取られている。お腹は純白。 二本に分かれた細い尾は長さが体の三倍ほどもあり、やはり光沢のある黒紫色。 その姿はどこか不思議の国からやって来たような、あるいは天使の国から 舞い降りたような、あるいは熱帯の密林から迷い込んだかのような、 こんな鳥が日本にもいるなんて奇蹟ではないかとさえ思える鳥なのである。 雌の羽は雄を淡くしたような色で尾も普通の鳥より少し長い位であるが、 控えめな色合いがやはり美くしい。 見てみたいでしょ? お任せあれ、というには色合いの再現がいまひとつ なのですが、随分探して比較的いい画像を選びました。鳴き声の聞けるページも 載せました。 雄 http://www.y-asakawa.com/yatugatake/sankoucho1-6.jpg http://www.spmnh.jp/news/news01/img/sankocho03.jpg http://kochan01.cool.ne.jp/phot/camera/yatyo/san8.jpg http://tajimamori.com/bird/sankocho030608-2.jpg http://moto8.cocolog-nifty.com/blog/images/img_1142.jpg 雌 http://f.hatena.ne.jp/images/fotolife/m/miimaru/20070812/20070812205354.jpg http://pds.exblog.jp/pds/1/200507/02/27/c0035627_64664.jpg http://pds.exblog.jp/pds/1/200610/04/86/f0022486_204720.jpg 鳴き声 (ツキヒ・ツキヒ・ホイホイホイホイと聞こえます) (開らいた画面から戻るボタンで戻っても音声が消えない時は、 もう一旦開らいてから閉じて(終了させて)ください) http://hphp.web.infoseek.co.jp/t/sankocho-sound/ 英語ではJapanese paradise flycatcher(パラダイス・フライキャッチャー)と言う。 flycatcher(フライキャッチャー)は日本語では鶲(ヒタキ)と言い、 この仲間には綺麗どころもいれば地味な連中もいて、みな蝿(fly)や 虻(あぶ)などの昆虫を主食とし、大きく愛らしい目と綺麗な鳴き声が特徴で夏鳥、 つまり日本を故郷(ふるさと)とする鳥で冬は東南アジアなどに渡る。 鶲の仲間 黄鶲(きびたき)大きさはすずめ位 http://hong.plala.jp/blog/archives/upimages/20050515/7cs.jpg http://hong.plala.jp/blog/archives/upimages/20050515/10cs.jpg http://hong.plala.jp/blog/archives/upimages/20050515/14cs.jpg http://tajimamori.com/bird/kibitaki010504.jpg 大瑠璃(おおるり)大きさはすずめよりちょっと大 http://tajimamori.com/bird/oruri030426.jpg http://www.mus-nh.city.osaka.jp/tokuten/2003torinosu/ooruri.jpg さめびたき 大きさはすずめ位 http://kamemasa.dip.jp/animal/bird/photo/kosamebitaki.jpg http://tajimamori.com/bird/kosamebitaki020616.jpg (幼鳥だと思います) 「三つの光の鳥」は美くしい名前だが、サンコウチョウは硬い感じでなんだか よそよそしく、少々潤いと風情に欠ける。みひかりちょう、みひかりどり、 とでもすりゃよかったのに、などと思ったりするのであるが、 因みに月日星鳥(ツキヒホシドリ)という俗名もある。 この月日星鳥が正式な名前にならなかったのは、きっと早口で三回続けて 言えなかったからに違いない。 ところで、月日星と鳴く鳥は日本にもうひとついる。その鳥が月日星と鳴くことは 相当鳥に詳しい人でもまず知らない。でもだれでも知っている鳥で、だれでも その鳴き声を知っている鳥なのだ。 その声は春夏、山に行けば大概耳にできる。この春から夏、山や 山の麓辺りに出掛けたら、月日星と鳴く鳥探してみてくださいな。三光鳥と違い、 ゆっくり月日星と鳴き、ホイホイはありません。答えは続編にて。 (続編(真夏前後配信予定)はことば・文化主題の記事です。) (つづく) あとがき 三光鳥は主に低山帯に棲んでいます。昔は新宿始発の京王線・特急で行けば 高尾山でも必ず見ることができたのですが、最近はめっきり数が減ったようで、 ばったり出会うなんてことは日本全国まず難しいみたいです。でも渡りの季節 (四月末ば〜五月初め)には平野部に立ち寄るので都内の公園などでも その宝石並みの姿を見るチャンスがあるんですよ。 黄鶲(きびたき)や大瑠璃(おおるり)もチャンスあり。 みな木の茂った場所にいます。 ★黄鶲は見付けにくいので興味ある方は次を参照してください。 黄鶲の見付け方: 胸のだいだい色とお腹の黄色が目印です。 木々の下を通る時、上を見渡して緑の葉の中に黄色ないしだいだい色にぼおっと 宝石みたいに光るものがあれば双眼鏡で覗いてみてください。 今の時期ならまず黄鶲です。 ** バックナンバー・ピックアップ ** − 前号の記事 ・ 神秘的でチャーミングな狐の狩り http://kotoba-back.at.webry.info/200804/article_1.html − 時節に因んだ記事 ・ 姥桜の真実: http://kotoba-back.at.webry.info/200706/article_3.html ・ 染井吉野と桜餅 http://kotoba-back.at.webry.info/200706/article_16.html <2008 1/27発行> |
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